【体験談③】大腸内視鏡検査、痛みの少ない病院選びの5つのポイントと受診の流れ

大腸内視鏡検査痛みの少ない病院選び


快適に大腸内視鏡検査を受けるには、再検査先の病院選びが重要です

健康診断などの便潜血検査で陽性が出た場合の再検査や、血便が出たりと大腸の異常で受診した場合、大腸内視鏡検査を行う事になります。お尻から内視鏡(スコープ)を挿入し、モニターで動画を見ながら、大腸内の粘膜に異常が無いか確認する検査です。
胃の内視鏡はスタンダードですが、大腸の内視鏡
周りで内視鏡検査を経験した方、数人に話を聞いてみたところ、とても痛かった。全く痛くなかった。
2カ所で行った事があるが、病院によって痛みが違った。など、様々な意見を聞いたところ、病院選びには大まかに5つのポイントがあることに気づいたので紹介したいと思います。

ポイント①大腸科の実績を調べる

まずは、病院の実績を調べる事です。総合病院などは特に、内視鏡検査や手術の症例数を出して実績をアピールしている所を探しましょう。実績が見えない場合は、症例数も少なく、医者が検査になれていない場合があるので、そうなると、大腸のカーブしている所にカメラがぶつかり激痛を伴う事があります。

ポイント②鎮痛剤の使用の有無を調べる

症例が多く、名医がいる病院であっても、たまたま研修医が練習の為に担当したりと、不運な巡り合わせもあるかもしれません。そんな時でも、鎮痛剤や麻酔を使用してくれれば、痛みを感じることはほぼありません。鎮痛剤利用を行っていない病院もあるので、しっかりと確認した方がよいです。
ちなみに鎮痛剤や麻酔を利用する場合、車で自走がNGです。もし間違って車で来てしまった場合、注射を打ってもらえず、麻酔無しで検査をすることになる場合もあります。ですので、医療機関までの交通手段や距離も加味して病院を選ぶ必要があります。

ポイント③検査前の下剤を自宅で飲むか、病院で飲むか

大腸内視鏡検査の何が大変か。もちろん、検査自体も大変なのですが、実は一番大変なのは、下剤を飲んで、腸の中を綺麗にする前処理なのです。この前処理は前日、または病院によって3日前から食事制限がある所もあります。
そして、大体が前日に錠剤の下剤を飲んで、当日の約5時間ほど前から、2リットルの下剤を少しづつ、数時間かけて飲まなければいけません。
この2リットルの下剤を自宅で飲んで、自宅で排便してから病院に行くか、病院に着いてから下剤を飲むか。病院によって違います。(または選択可能な場合もあります)
これは、被験者の生活形式や、医院までの距離、送迎の有無など、どちらが適しているか、人によって様々です。

ポイント④女性の場合、女医さんがいるか

女性の場合に限りますが、やはり、お尻を見せるのに抵抗を感じる方は多いと思います。特に未成年や若い女性は、両親が女医さんにしか見せないという方も多いと思います。そのような場合はやはり女医さんが居る医院を探さなければなりません。ここで気をつけなければならないのが、担当医師が女医でも、検査技師が男性という場合もあります。そして、ホームページに女医さんの担当医表があっても、産休などで、実は居なかったなどということもあります。一度直接病院に電話で確認することをおすすめします。

ポイント⑤特設ルームの有無

下剤の前処理を病院で行う場合、かなり長い時間過ごすことになります。病院によっては、プライベートルームやリラクゼーションルームといった、ゆったりとリラックスして過ごせる部屋を設けています。なかには、個室で専用トイレが併設してプライバシーをまもれる病院もあります。テレビやソファが備え付けてあったりしますので、下剤でおなかが痛くなっても人目を気にせずにゆったりと時間を過ごせますね。
個室では無くても、専用の待合があり、カフェの様な雰囲気で、他の患者さんとは別空間になっているところもあります。
やはり、他の患者さんと同じ待合で、しょっちゅうトイレに行くのは少し憚れますよね。このような設備がある病院があればベストですね。

まずは大腸科を受診する

健康診断や人間ドックで要精密検査になった場合は、いきなり検査する訳ではありません。まずは受診しましょう。
念のため、健康診断の結果を持参しましょう。
医師の問診があります。そこで、何か自分でも大腸の異常を感じるかなど、聞かれますので思い当たる事があれば伝えましょう。痔の心配を感じていた方は、その場で見てもらえますので、脱着しやすい服で受診しましょう。女性の場合はスカートがおすすめです。肛門付近の症状が無いかたは特診察は無く、問診のみで、検査の予約を取る事になります。
人気の病院では検査が1ヶ月後になることも多いみたいです。大腸ガンは進行の早いものでは無いので、お腹の強い痛みなどの緊急を要する症状が無い限り、そのくらいの時間が空いてのさほど気にしなくても大丈夫です。

大腸内視鏡検査の予約と下剤の処方

診察を終えた後に、別の窓口で大腸内視鏡検査の予約を取り、食事制限や当日の流れの説明を受けます。前日に飲む下剤と、当日自宅で2リットルの下剤を飲む場合は、その薬もこの日に処方されます。できれば、病院に併設されている処方箋薬局で処方してもらいましょう。大腸内視鏡検査の患者さんが多いと思うので、色々注意点を教えてもらえます。薬は自分で調合する必要があるので、iPadなどで、調合方法や当日の流れの動画を見せてもらえる所もあります。薬を飲む時間。下剤を飲む時間。飲む量、間隔など、細かく決められています。これがしっかり出来ないと検査が出来ない場合があるので、しっかりと段取りを把握する必要があります。

まとめ。しっかり準備すれば怖くない!

いかがでしょうか。大腸内視鏡検査の痛みの少ない病院選びの5つのポイントと受診の流れをご説明しました。
大腸内視鏡検査は病院選びが大事です。これで検査も快適に受けられると思います。
少し面倒ではありますが、ご自身の周りの病院をしっかり調べてみてくださいね。

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